AI社員を増やすときに失敗しやすいこと
AI社員を増やすときに失敗しやすいこと
AI社員は、増やせば増やすほど楽になる。
最初は、私も少しそう思っていました。
リサーチ担当を作る。
ライター担当を作る。
校正担当を作る。
投稿担当を作る。
役割を分ければ、どんどん自動化できるように見えます。
でも実際に使ってみると、増やしたことで逆に迷う場面も出てきました。
AI社員は、増やせば自動的に楽になるわけではありません。
役割と順番が決まっていて、はじめて楽になります。
AI社員は、増やせば楽になるわけではありません
AI社員を増やすこと自体は悪くありません。
むしろ、仕事を分ける考え方はかなり大事です。
ただ、役割が曖昧なまま増やすと、人間の確認作業が増えます。
リサーチAIにも意見を出してもらう。
構成AIにも意見を出してもらう。
ライターAIにも別の切り口を出してもらう。
すると、情報は増えます。
でも、どれを使うか決める人間の負担も増えます。
結果として、AIを増やしたのに、自分が判断する量だけ増えることがあります。
これはけっこう起きやすいです。
AI社員を増やす前に見るべきなのは、人数ではありません。
そのAI社員が、何を担当するのか。
前のAI社員から何を受け取るのか。
次のAI社員に何を渡すのか。
ここが決まっているかどうかです。
失敗1 役割が重なる
一番起きやすいのは、役割が重なることです。
たとえば、リサーチAIに読者の悩みを出してもらう。
そのあと、構成AIにも読者の悩みを出してもらう。
さらに、ライターAIにも読者の不安を考えながら書いてもらう。
一見すると丁寧です。
でも、似たような情報が何度も出てくると、どれを採用するか迷います。
AI社員が増えているのに、仕事が分かれていない状態です。
これだと、チームというより、同じ会議に何人も呼んでいるだけになります。
私の場合、リサーチAIの仕事は「読者の悩みと不安を出す」と決めた方が楽でした。
構成AIは、それをもとに順番を決める。
ライターAIは、その構成に沿って本文を書く。
校正AIは、意味を変えずに読みやすくする。
こうやって役割を狭くした方が、流れが軽くなります。
AI社員は、できることを増やすより、担当を絞った方が使いやすいです。
失敗2 受け渡しが決まっていない
次に起きやすいのは、受け渡しが決まっていないことです。
AI社員を分けても、それぞれがバラバラに動いていると、成果物がつながりません。
リサーチAIが出した読者の悩みを、構成AIが使っていない。
構成AIが作った見出しを、ライターAIが無視している。
ライターAIが書いた本文を、校正AIが別物にしてしまう。
こうなると、AI社員を増やした意味が薄くなります。
大事なのは、前のAI社員の成果物を、次のAI社員の入力にすることです。
リサーチAIの出力を、構成AIに渡す。
構成AIの出力を、ライターAIに渡す。
ライターAIの本文を、校正AIに渡す。
この順番があるだけで、かなり安定します。
ファイルで分けるのも効果があります。
リサーチ結果は `01_research.json`。
構成は `05_outline.json`。
本文は `07_draft.md`。
校正後は `08_article.md`。
こうしておくと、どのAI社員が何を作ったのか分かります。
AI社員を増やすなら、人数より先に受け渡しを決めた方がいいです。
失敗3 人間の確認場所がない
もう1つ大きいのが、人間の確認場所が決まっていないことです。
AI社員を増やすと、出力も増えます。
全部を毎回細かく確認しようとすると、それだけで疲れます。
でも、まったく確認しないと、方向がズレます。
だから、人間が見る場所を絞る必要があります。
私は、全部を見るより、節目を見る方がいいと思っています。
まず、リサーチの後に見る。
読者の悩みが、自分の届けたい読者と合っているか。
次に、構成の後に見る。
話の順番が自然か。
最後に、記事の後に見る。
自分の言葉として違和感がないか。
この3つだけでも、かなり違います。
AI社員を増やすほど、人間の仕事は減るように見えます。
でも実際には、人間の仕事は「全部やること」から「どこを見るか決めること」に変わります。
ここを決めないまま増やすと、確認だけで疲れてしまいます。
迷ったら、最小構成に戻す
AI社員を増やして迷ったら、一度最小構成に戻すのがおすすめです。
リサーチ担当。
ライター担当。
校正担当。
投稿担当。
最初は、このくらいで十分です。
さらに減らすなら、リサーチ担当と校正担当だけでもいいと思います。
書く前の迷いを減らす。
書いた後の読みづらさを整える。
この2つだけでも、かなり楽になります。
AI社員を増やす目的は、AI社員をたくさん持つことではありません。
自分の作業を軽くすることです。
もし増やしたことで重くなっているなら、増やす方向ではなく、整える方向に戻って大丈夫です。
役割を1行で説明できるか。
前後の受け渡しが決まっているか。
人間が見る場所が決まっているか。
AI社員を増やす前に、この3つだけ確認してみてください。
増やすより、整える。
AIチーム化では、この感覚がかなり大事だと思っています。
特に最初のうちは、「新しいAI社員を追加する」よりも、「今いるAI社員の仕事を短く説明できるか」を見た方がいいです。
リサーチ担当は、読者の悩みを出す人。
ライター担当は、構成に沿って下書きを作る人。
校正担当は、意味を変えずに読みやすくする人。
このくらいシンプルに言える状態なら、AI社員はかなり扱いやすくなります。
ここまで読んで、「自分のAI社員も少し整理した方がいいかも」と思った方へ。
まずは、今使っているAIの役割を1行ずつ書き出してみてください。
役割が重なっているものがあれば、いったん減らして大丈夫です。
増やすより、整える。
そこから始める方が、AIチームは軽くなります。

